外壁塗装って何回塗るの?
外壁塗装工事の見積もりの中に「2回塗り」「2度塗り」と書かれていることがあります。
え?同じ壁を2回塗るの?と思われるかもしれません。
そうなんです、同じ壁を2回、もしくは下塗りを入れて3回塗ることは当たり前のことなんです。
外壁塗装の基本的な手順
通常外壁塗装の工程としては高圧洗浄(必要であれば補修)ののち
・下塗り塗装1回
・仕上げ塗装1回目
・仕上げ塗装2回目
です。
別の業者では「上塗り2回」とか「中塗り・上塗り」と表記しているかもしれませんが、作業内容に違いはありません。
下塗りは、塗料の密着性を高めるために行う作業です。
塗装する下地のコンディションを整え、塗料が綺麗にムラなく仕上がるための大切な作業です。
ではなぜ仕上げ塗りを2回行うのかというと、
「塗料メーカーが指定した回数を指定すると、保証された耐用年数になる」
からです。
*耐用年数とは塗料の効果を保てる年数のことです。
もう少し詳しく説明しますと、
塗装はどうしても手作業ですから、1回目の仕上げ塗りでは、ピンホールと呼ばれる小さな穴(気泡)ができてしまう恐れがあり、雨水などが内部に侵入しやすくなります。
ですので2回目の仕上げ塗りを行うことで均一な塗膜を作り、確実な耐用年数、美しい仕上がりにします。
下塗りをし、仕上げを2回塗れば大丈夫ですよ、ということを塗料メーカーが保証しているのです。
塗りの回数が違うこともある
もちろん例外もあります。
下地の痛みがひどい時は4回になったり、塗料製品のによっては2回でもOKということもあります。
2回でも、というのは、塗料製品の進化によって下塗り不要、中塗り不要のものが開発されたということです。
各製品の塗り回数は塗料会社のHPでも検索することが出来ます。
ですが時折、安く済ませよう、工期を短くしようと2回塗装を提案してくる業者もいます。
むしろ「うちは基本的4回塗りをします」「サービスで5回ですよ」と回数を増やす業者もいます。
下地の痛みが激しい部分にはそれが必要な場合もあるかもしれませんが、ただ回数を増やしただけで安心できるというものでもありません。
これも時折、料金の上乗せのためや、塗装技術の低さによって規定の塗装回数では効果が発揮できていないなど、不要な塗装をしている業者がいるようです。
いずれにしても疑問を感じたら、なぜその塗装回数なのか、きちんとした説明を受けてください。
覚えておくのは「外壁の基本は3回塗り」
ご紹介した通り、塗料の種類や壁の状態によって回数は変わりますし、ほかにも高品質に仕上げるための要因は様々ありますが、
外壁の基本は3回塗りと覚えてください。
その上で、回数が変わる見積もりをお出しする際は、担当者が必ず説明を行います。
その他、見積もりの時点で不明な点がありましたらご相談ください。
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