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外壁の種類「ALC」

本日11月16日は「塗装の日」です!

一般社団法人・日本塗装工業会が創立50周年を記念して1998年(平成10年)に制定しました。

色彩などについての関心を高めてもらう意味が込めて、「いい(11)いろ(16)」と読む語呂合わせから。11月16日に制定されたそうです。

 

是非この機会に塗装について、特に住宅の塗装についていろいろ考える機会にしていただけたらと思います。

 

さて、

外壁の種類もいくつかありますが、今回はALCについてご紹介したいと思います。

「うちの外壁はALCなんだけどメンテナンスはどうしたらいいの?」という方は参考にして下さい。

 

ALCって?

 

ALCは“Autoclaved Lightweight aerated Concrete” (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)の略です。

主成分はコンクリートで、断熱性、耐火性に優れています。
ALC内部の気泡が空気の層を作り、熱の伝わりを穏やかにして室内を一定の温度に保つ断熱効果が期待されます。
また耐久性も高いので、上手にメンテナンスすれば50年はもつ優れものです。
また無機の材料から作られているので、万が一の火災の際にも有毒なガスを出すことはありません。


とはいえ、ALC自体に耐水性がありませんので、塗装の防水性が切れると壁の中に水が染み込み、夏の高温や冬の凍結で変形、そり、ひび割れを起こすことがあります。

定期的なメンテナンスによって防水性を保持しています。

 

日本の住宅の80%が窯業系サイディングを占めているのですが、
近代的な和風住宅にはALCを使っているところがあるように見受けられます。
その他にもビルやアパートの壁にもALCが使われています。

 

 

他にも壁の種類があります

 

モルタル

砂+水+セメントを混ぜ合わせた「モルタル」を職人さんが塗って作る壁です。

数十年前まではほとんどがモルタル壁でした。

利点としては、見た目につなぎ目がなく、高級感もありますし、職人さんの手によるものが多いのでデザイン性や自由度が高くなります。
ですが、ヒビ割れができやすいのも特徴で、一般住宅の外壁は、昨今素材の進化が著しいサイディングにとって変わられてしまっています。

 

サイディング

工場で決められたサイズの板(ボード)を作り、建物の骨格に合わせて貼り合わせて作られた外壁です。

耐久性、耐候性にすぐれ、工期が短いのが特徴です。

サイディングも以下の4種類に分けられます。

・窯業系

・木質系

・樹脂系

・金属系

一番多く使われているのが窯業系サイディングです。

主成分がセメントなので、塗装の防水性が切れるとボードの中に水が染み込み、夏の高温や冬の凍結で変形、そり、ひび割れを起こすことがあります。
またつなぎ目をシーリング材で埋めていますので、シーリング材が劣化する前にメンテナンスが必要です。

 

タイル

高級感と熟考な印象を与えるため、古くから使われている素材です。耐久性、耐水性、耐候性が抜群に優れており、耐用年数が長いのが特徴です。

欠点としては割れや剥がれによって下地の木材を腐食させたり、剥落して人に損害を与える恐れもあるので定期的なメンテナンスが必要です。

 

木外壁

最近では耐火性や価格面からサイディングにとって変わられていますが、和風の住宅には今でも多く使用されています。

経年劣化が進むと板の反りや我が起きたりしますので、塗り替えに手間がかかります、長持ちさせるには防腐剤や塗装などの定期的なメンテナンスが必要です。


ALCのメンテナンス


・シーリング(繋ぎ目)の劣化

ALCはサイディングと同じく板と板の間をシーリング材で埋めてあります。
このシーリング材がひび割れたり、剥がれたりするとそこから雨水が侵入して中の鉄筋が錆びたり、内部が腐ったりする可能性があります。

また気温の変化によって侵入した水が凍結したりして外壁のひび割れを起こしたりします。

シーリングの打ち直しが必要になります。
5〜10年でのメンテナンスをお勧めします。


・ひび割れ、クラック

ALCのパネル自体のひび割れは、そこから雨水が侵入して中の鉄筋が錆びたり、内部が腐ったりする可能性があります。

クラック部分をシーリング材で埋めるなどしたのち塗装が必要になります。

5〜10年でのメンテナンスをお勧めします。

またひび割れに気がついたら前回のメンテナンスからの時期にかかわらず早めの対応が必要です。


・チョーキング

塗装の被膜が劣化してくると、壁を触った時に白い粉がついてくることがあります。
これをチョーキングといい、メンテナンス時期のサインです。
塗装塗料の種類にもよりますが、10年がメンテナンスの目安です。


・ALCパネル自体の欠損

パネルの平面は頑丈なのですが、コーナーの部分はちょっとした衝撃で欠けてしまいます。
またまれに、新築の施工ミスによって欠損部分を補修したパネルの使用、もしくは表面に見えないようなクラックが入っていて、後で欠落することもあります。
ALC専用の補修材で埋めたのち、塗装を行うことになります。

 


気になる部分があればご相談を

当社では見積もり時に外壁の種類、劣化具合を丁寧に調査し、
ご予算ご要望に応じたご提案をさせていただいています。
どんなメンテナンスの選択肢があるのか、いろいろ知りたい方は是非一度ご連絡ください。

また明らかに壁が欠損しているなど心配な部分がありましたら放置せずにご相談ください。




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